もうすぐこの旅も終了してしまう
お昼頃になって宿を戻ると、続々と最後の小笠原観光を楽しんできた宿泊客らが帰ってきました。
K子は今日の午前にドルフィンスイムに出掛けたみたいですが、イルカが全く見れなかったみたいです。
野生の生物ですので人間の都合に合わせては出没してくれないですし、そういうこともありますよね。
そんな可哀想なK子のことを、なんとエンジェルが優しく可愛らしい声で励ましているではありませんか!!
これには男性陣のみならず女性陣も全員が彼女の魅力に取り憑かれてしまったのです。
しかも父島で有名なパン屋さんで買ってきたらしいシュークリームを可哀想なK子に分け与えているではありませんか。
私は知りませんでしたがこのパン屋さんはとても美味しいことで有名らしく開店してもすぐに売り切れてしまうお店らしいです。
しかも自分が食べようとして買ったたった1個のシュークリームを、自分が食べることなく可哀想なK子のために差し出しているではありませんか。
本当にエンジェルという言葉がふさわしい、天使のような女の子です。
もうこの旅に悔いは無しです。
できればエンジェルと連絡先を交換したいな。
でもエンジェルのような20代前半の女の子が、私のような30代独身男を相手にするわけないですよね・・・。
エンジェルと一緒にいられる時間もわずかですが、精一杯エンジェルという天使を私の心に焼き付けておきたいと思います。
ついに出航、ありがとう小笠原
そしてついに船が出航する時間が来てしまいました。
宿に到着した特に当日は誰とも深く交流することはなく、夜も一人でプラプラ散歩しただけだったし、早く帰りたいかもと思っていたのが嘘のように、この船が出航しなければ良いのにと思う心境に変化していました。
これも同じ航海で同じ宿に泊まり知り合うことができた、エンジェル、K子、S氏、そしてツアーで知り合うことができたNさんのおかげです。
旅が楽しいものになるかどうかは、人との出会いが全てだと深く実感しました。
もし少しでも小笠原に来るタイミングや宿泊する宿が異なれば、彼ら彼女らには出会うことあなかったわけですし、もしかしたらそれはそれで別の誰かと出会うことになったかも知れませんが、私はこのタイミングでこの宿に宿泊することができて最高に幸せだったと断言できます。
そしてついに船が小笠原父島を出航して、東京竹芝へと向かう24時間の最後の航海が始まったのです。
そしてこの航海が本当に濃密な24時間となっていくのです。
帰りは当たり部屋だった
船に乗船したら荷物を置いてすぐにみんなで集合する約束をしていました。
エンジェルとK子は二等和室のレディースルーム、私とS氏は二等寝室の場所を予め予約していた。
二等和室というのは、以下の写真のように広い和室のような空間でそこで雑魚寝をするような感じの空間です。
一応レディースルームというのも用意されており、二等和室のレディースルームは女性専用の空間となっております。
二等寝室は二段ベッドで2つのベッドが向かいあって4人が顔を会わせるような半個室みたいな部屋の作りになっています。
この写真は二等寝台の下段の部屋であり、この上に上段のベッドがあり、それが左右で向き合っている形で4人部屋となっております。
部屋のドアは無いので通路からは丸見えな半個室的な感じです。
二等和室も二等寝台も基本的には知らない人と同じ空間を共有する必要があるのですが、もしそれが嫌ならもっとグレードの高い部屋を選択すれば良いのですが、お値段もそれなりに高くなってしまいます。
二等和室は完全にオープンな空間ですが、それより少しお値段の高い二等寝台はベッドが割り当てられていますしカーテンもついていますので最低限のプライバシーは確保することができますので、私は二等寝台を予約していました。
そして行きの船は二等寝台の4人部屋のうち3人いて、1つのベッドだけ余っているという状態でしたが、帰りは4人部屋で私1人だけという当たりを引いてしまったのです。
荷物を置きにベッドに行ったときは、まだ他のお客さんは乗船していないのかな程度にしか思っていなかったのですが、夜寝るときにベッドに戻ったとき、1人しかいないことにそこで初めて気がついたのです。
出港してから寝るまで一度もベッドに戻らずに何をしていたかと言えば、それは次回を乞うご期待です。
続く。
旅で嫁を見つけよう!