【空前のFIREブーム】働かないで生きていくために資産を4%ルールで投資しよう
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空前のFIREブームが来ています。

 

FIREは、「不労所得だけで生活し一生働かないで生きていくことができる」という、憧れの境地です。

 

しかもFIREは一部の限られたお金持ちだけではなく、普通のサラリーマンでも達成可能なのです。

 

本記事では、空前のFIREブームの背景、FIREに必要な資産額、4%ルール、FIREの種類、FIREの具体的目標設定手順、投資信託の選び方について解説します。

 

FIREに興味のある人は是非ご覧下さい。

 

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空前のFIREブームについて

2020年以降、FIREという生き方を耳にする機会が本当に増えています。

 

2020年以前ではFIREという言葉を知っていたのは、投資家やアーリーリタイアを目指す一部の少数の人達くらいでした。

 

FIREを空前のブームまで押し上げてくれたのは、コロナウイルスの感染拡大が大きな要因の一つではないかと考えられます。

 

FIREとは?
Financial Independence(経済的自立)と
Retire Early(早期退職)の頭文字の略で、

経済的自立して早期退職した状態のこと。

FIREうさぎ
簡単に言うと、一生働かなくても生きていけるだけの不労所得があることが経済的自立で、会社を定年より早く退職することが早期退職だね。
経済的自立と早期退職の両方を達成できる状態にあることをFIREって呼んでいるよ。

 

コロナ前までは、
生きるためには会社で働いて給与をもらう必要がある、そのためには毎日会社へ通勤しなければいけないから好きな場所に住めない、という考えが大多数でした。

 

しかし2020年のコロナウイルス感染拡大により、その概念は一転しました。

 

テレワークが急速に拡大したことにより、会社へ通勤するために通勤圏内に住まなければならないという概念はすっかり変わってしまい、現在ではインターネットが繋がる環境であればどこでも仕事が出来てしまう人々がとても増えました。

 

一方で株式市場は、コロナを契機として大暴落をしましたが2020年3月に大底を打った後、市場は急激に回復し現在ではコロナ前を遥かに超えて、もはやコロナバブルという人まで現れています。

 

株式や投資信託などの金融資産を持っている人は、2020~2021年でそれなりに資産が増えた人が多いでしょうが、貯金や保険した保有していない人はこの恩恵は受けられていません。

 

なのでこの波に乗ろうと新たに投資を始める人々も増加しました。

 

このように、幸か不幸かコロナを契機として、

 

  • 働く場所に捉われない働き方が可能になった
  • 金融資産を保有していれば不労所得が手に入る

 

という新しい考え方が広く普及したことにより、ある程度の金融資産を保有していれば、働かなくても生きていくことができることを知ってしまった人が増えました。

 

このような時代の流れと株式市場の株価上昇の流れが一致したことにより、これまで一部の人しか知らなかったFIREという生き方が、急速にブームとなって一般の人々にまで拡大していったのです。

 

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働かないで生きていくためには年間支出25年分の資産を4%ルールで運用する必要がある

FIREを勉強した人や既にFIREの住人であれば、誰でも知っている憲法というかバイブルみたいな常識があります。

 

それは、

 

年間支出の25年分の資産を利回り4%で運用して、そこから得られる不労所得だけで生活できれば、元本がマネーマシーンとなり元本を減らすことなく一生働かないで生きていくことができる。

 

というものです。

 

この「年間支出25年分」と「利回り4%」というのが、一番大切なポイントです。

 

利回り4%というのは、世界の経済成長の果実の分け前を自分も受け取るという発想です。

 

世界の経済成長は年平均6%程度であり、株式投資の期待利回りも年6~7%あると一般的には言われています。

 

自分の現金を金融資産へ変換して、世界経済へ投資するなら年間6~7%程度の経済成長の果実を受け取ることが可能だという発想です。

 

投資女子
私も果実の恩恵を受けたい💗

投資男子

自分も甘い果実の分け前が欲しいです🍎🍇🍊

 

しかし毎年順調に経済成長するわけではなく10年に1回位は〇〇ショックが発生し、経済成長を停滞させてしまいます。

 

またそういうリスクに備えるために、株式だけではなく安全資産である国債を織り交ぜてポートフォリオを作っていくこともあります。

 

そのようなバランスを考慮した優良な投資信託を購入すれば、多少利回りは下がっても安全重視で年間4~5%くらいは資産が増えていくことを目指せます。

 

そう考えるとFIREの指標である利回り4%というのは、とても健全な利回りの設定であると言えます。

 

投資女子
FIREって、
ギャンブル的な発想ではなくとても健全な投資方法なのね!

投資男子
そうだね!
でもFIREするために、年間支出25年分の資産が本当に必要なの?

FIREうさぎ
それでは、
FIREするために年間支出25年分の資産が必要な理由について具体例を示して解説していくよ~

 

FIREするためには、自分にはいくらの不労所得があれば働かずに生きていけるかを考える必要があります。

 

これは各々によって生活水準が違うため、それぞれが自分にあった不労所得額を設定していけば良いのです。

 

例えば、自分の年間支出は年間300万円(月25万円)だと仮定します。

 

もし1年間分の支出を利回り4%で運用したとすれば、

 

300万円 x 4% = 12万円

 

1年間に12万円の不労所得が手に入ります。

 

しかしこれでは生活をしていくことはできません。

 

それでは、年間支出額の25年分

 

300万円 x 25年 = 7500万円

 

の資産を利回り4%で運用した場合はどうなるでしょうか?

 

7500万円 x 4% = 300万円

 

年間300万円の不労所得を手に入れることができますので、年間の支出額と年間の不労所得が同額になります。

 

投資女子
年間支出25年分の資産を利回り4%で運用すれば、ちょうど

 

年間の支出額 = 年間の不労所得

になるのね。

投資男子
なるほど!
だから年間支出25年分の資産が必要になるんだね。
意味が良く分かったよ。

FIREうさぎ
その通り!
ちなみにこの利回り4%のことを、FIREの世界では、
4%ルール
って呼んでいるよ。

 

おさらい
年間支出の25年分の資産を利回り4%(4%ルール)で運用して、そこから得られる不労所得だけで生活できれば、元本がマネーマシーンとなり元本を減らすことなく一生働かないで生きていくことができる。

 

投資女子
FIREの到達点が、年間支出25年分の資産が必要ということが良く分かったわ。

投資男子
でも年間支出25年分って結構ハードルが高そうだね。。。

FIREうさぎ
FIREにもいくつかの種類があるので、自分にあったFIREを選択することでFIREのハードルを下げることができるよ!
以下に詳しく解説していくね~

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タイプ別FIREから自分に合ったものを選ぶ

FIREには大きく分けると2タイプあり、完全に労働を必要とせず不労所得だけで生きていくフルFIRE系と、不労所得と労働所得を掛け合わせて生きていくセミFIRE系があります。

 

フルFIRE系
  • Fat FIRE(ファットファイア):基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費も不労所得
  • Lean FIRE(リーンファイア):基礎生活費分の不労所得のみで質素に生きて行く

 

セミFIRE系
  • Side FIRE(サイドファイア):基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費は副業で稼ぐ
  • Barista FIRE(バリスタファイア):基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費は労働で稼ぐ

 

上記で言う基礎生活費とは、

 

基礎生活費 = 固定費 + 食費

 

ということです。

 

つまり、

 

家賃、水道光熱費、通信費代、保険代、自動車維持費等、何もしなくても毎月必要となる固定費にプラスして、普通に毎日食事をする分のお金を足した金額ということになります。

 

基礎生活費にかかるお金は人によって水準が違うので、明確な金額は各々に依存します。

 

あくまで自分自身が普通に生活したら最低限生きていける水準の金額になります。

 

FIREうさぎ

一応の目安としては、1人暮らしなら10~15万円程度、3~4人の家族なら20~30万円程度かな。

 

ゆとり費や贅沢費というのは、無くても生きてはいけるけど人生を豊かにするために必要なお金です。

 

ゆとり費と贅沢費に明確な区別があるわけではありませんが、ざっくり分けるとすれば、

 

ゆとり費は、おかずを1品増やす、お菓子を食べる、洋服を買う、電気代を気にせずエアコンを使う、たまには小旅行に出掛ける。

 

贅沢費は、高級レストランで食事をする、ブランドものの洋服を買う、飛行機はビジネスクラス・ファーストクラスに搭乗する、宿泊するホテルは1泊何万円もする、クルーズ船で優雅に船旅に出掛ける、という感じでしょうか。

 

Fat FIREは基礎生活費に加えてゆとり費や贅沢費の全てを不労所得で生きて行くという
ことになりますので、これは相当大きな元本が必要となります。

 

なかなかここまで到達するのは、普通のサラリーマンだと難しいものがあります。

 

Lean FIREはゆとり費や贅沢費のような出費は一切せずに、基礎生活費水準で常に生きて行くという方法です。

 

ミニマリストやBライフの生活が該当しますが、このような生活スタイルでも大丈夫な人向けなので、人を選ぶFIREになります。

 

Side FIREは基礎生活費は不労所得で生活し、ゆとり費や贅沢費は会社に雇われて稼ぐのではなく自分のビジネスで稼ぐという方法です。

 

基礎生活費は不労所得で賄えていますので、ゆとり費や贅沢費をどの程度にするっかによって、自分がどの程度労働するかが決まってきます。

 

Barista FIREは基礎生活費は不労所得で生活し、ゆとり費や贅沢費は会社に雇われて稼ぐという方法です。

 

Side FIREと違って自分で稼ぐことに自信の無い人だったり、あるいはあえて雇われることによって健康保険や厚生年金のような社会保険料を会社に半分負担してもらうという考え方です。

 

社会保険はフルタイムで勤務する必要は無く、パートやアルバイトでも加入できる場合がありますから、それを狙ってあえて雇われて働くという生き方です。

 

FIREの具体的目標設定手順

これまでのFIREの解説をもとにして、具体的にFIRE達成のための目標設定の手順を簡潔にまとめます。

 

FIRE目標設定手順
  • FIREの種類を決める
  • 毎月の不労所得の目標を決める
  • 年間支出25年分の資産を計算する
  • 4%ルールで運用したとき毎月の不労所得の目標と一致するか確認(検算)する

 

  • FIREの種類を決める


ここでは例として、Side FIREを選択した場合で、計算してみます。

 

Side FIREは、基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費は副業で稼ぐ、というスタイルでした。

 

 

  • 毎月の不労所得の目標を決める


Side FIREに必要な基礎生活費を15万円/月と設定した場合で計算していきます。

 

ゆとり費や贅沢費は副業で稼ぐというSide FIREを例に計算してみます。

 

この場合は、基礎生活費15万円/月を不労所得で得ることができれば、FIRE達成となります。

 

 

  • 年間支出25年分の資産を計算する


基礎生活費分の不労所得を得るために必要な資産を計算します。

 

ゆとり費や贅沢費は副業で稼げばいいので、この分は計算から除外します。

 

つまり基礎生活費は15万円/月ですので、年間支出25年分の資産は、

 

15万円/月 x 12ヶ月 x 25年 = 4500万円

 

となります。

 

 

  • 4%ルールで運用したとき毎月の不労所得の目標と一致するか確認(検算)する


上記で計算した4500万円が、4%ルールで運用したとき、毎月の不労所得目標である15万円/月と一致するか検算してみます。

 

4500万円を4%ルール(税引き後)で運用した場合の利回りは、

 

4500万円 x 4% = 180万円/年(15万円/月)

 

と検算できました。

 

よって4500万円の資産を4%ルールで運用できていれば、FIRE達成(Side FIRE達成)となります。

 

自分にとって最適のFIREスタイルと必要な目標資産額を設定していきましょう。

 

 

適切な投資信託の選び方

ここまでFIREについて熱く解説しましたが、一番大切なのは、元本をどの金融資産に投じて利回りを得るか、ということです。

 

ここでせっかくFIREまでの目標を設定出来たのに、資産を減らしてしまう金融資産に元本を投じてしまっては、FIREが遠ざかってしまいます。

 

資産を早く増加させたい意味では個別株式が良いですが、株式投資をするにはそれなりの知識を学んでから始めたほうが良いです。

 

もっと気軽に初心者でも始めやすいのは投資信託です。

 

投資信託の場合は、株式投資のように一気に資産が増加していくということが無いので、FIREするまでに時間がかかってしまうのが難点ですが、最も4%ルールを再現しやすい金融商品と言えます。

 

しかし投資信託なら何を買っても良いわけではありません。

 

日本には約6000の投資信託がありますが、その約98%は資産を減らしてしまうゴミ投資信託ですので、そういうのは購入しないように気をつける必要はあります。

 

投資初心者なので銘柄選びに不安があるという場合は、つみたてNISAの中から商品を選ぶという方法があります。

 

つみたてNISAで購入できる投資信託は、予め金融庁がゴミ投資信託を排除してくれていており、金融庁がお墨付きを与えた投資信託のみ購入できるようになっていますので、その点では安心できます。

 

そしてつみたてNISAは20年という長期でゆっくりお金を増やしていく制度設計になっていますので、老後の資産のためにという点においては最適解です。

 

FIREを目指している人にとっては、4%ルールを再現しやすいという点においてはおすすめですが、資産が増加していく速度が遅いので、FIREするまでにちょっと時間がかかるというのが難点です。

 

とは言っても、投資初心者だけどFIREを目指したい人にとっては、投資を始める入口としてはとても最適な選択になるでしょう。

 

もっと自分で調べて選びたいという場合は、

 

  • ノーロード
  • 信託報酬が低い
  • 信託財産留保額が無い
  • 償還期限がない(ファンドの運用期限が決まっていない)
  • 分配金がない(再投資してくれるタイプ)
  • 純資産総額が大きい(500億円以上)
  • 資金流入がほぼ毎月増加傾向
  • 投資国は米国、先進国分散、全世界分散

 

このあたりの基礎知識を勉強しておくと、良い投資信託を自分で選べるようになります。

 

これらの意味については以下の記事で解説していますのでご参照ください。

 

 

まとめ

本記事では、空前のFIREブームについて、必要な資産額、4%ルール、FIREの種類、FIREの具体的目標設定手順、投資信託の選び方について解説しました。

 

コロナ前までは、生きるためには会社で働いて給与をもらう必要がある、そのためには毎日会社へ通勤しなければいけないから好きな場所に住めない、という考えが大多数でした。

 

しかしコロナウイルス感染拡大を契機として、テレワークが普及し、働く場所に捉われない働き方が可能になったことと、コロナ相場によって金融資産を保有していれば不労所得が手に入ると実感する人が増えました。

 

このような時代の流れと株式市場の株価上昇の流れが一致したことにより、これまで一部の人しか知らなかったFIREという生き方が、急速にブームとなって一般の人々にまで拡大していきました。

 

FIREを達成するためには、年間支出の25年分の資産を利回り4%(4%ルール)で運用して、そこから得られる不労所得だけで生活できれば、元本がマネーマシーンとなり元本を減らすことなく一生働かないで生きていくことができるようになります。

 

またFIREの種類には大きくわけて4種類あり、

 

  • Fat FIRE(ファットファイア):基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費も不労所得
  • Lean FIRE(リーンファイア):基礎生活費分の不労所得のみで質素に生きて行く
  • Side FIRE(サイドファイア):基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費は副業で稼ぐ
  • Barista FIRE(バリスタファイア):基礎生活費は不労所得+ゆとり費や贅沢費は労働で稼ぐ

 

自分のライフスタイルに合わせて、自分にとって最適なFIREスタイルを選択することが大切です。

 

4%ルールで運用するために再現性のある金融商品は投資信託が最適です。

 

投資初心者なので銘柄選びに不安があるという場合は、つみたてNISAの中から商品を選ぶという方法があります。

 

また投資信託の選び方の基礎知識について触れました。

 

以上ご参考になれば幸いです。

 

 

以下関連記事です。

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