お金が足りなければ働けば良いというおじさん達の危険な回路
そろそろ定年が近づく年齢にもなると、老後のお金の心配をし始める人は多いと思います。
これまで一生懸命働いて家族を支え、老後のために貯金をしてきたつもりでも、いざ通帳を見てみると驚くほどに貯金が少なく、不安を持ってしまう世帯は多いと思います。
以下の調査結果を見ても明らかなように、約9割が老後の暮らしに不安を感じているようです。
出典:マイスター60調べ
そして老後のお金の問題と言えば年金が果たしてどのくらい支給されるのかという関心があると思います。
しかしお金の不安を抱えている人がこんなにも多いのに、将来支給される年金の金額をあまり程度把握できていない人は、なんと約半数近くもいるという矛盾した結果が出ています。
でも世の中の平均的なマネーリテラシーなんて、この程度なのかもしれないです。
結局お金がなければ、老後も働き続ければ良いという安易な思考回路しか持ち合わせていないのかもしれませんね。
自分のスキルを過信しすぎている人が多い?
お金が無ければ働くしかありませんが、定年を迎えた人を現役世代のときと同じ水準の給与で雇ってくれる会社などはほぼ皆無でしょう。
たとえば会社の経営者としてヘッドハンティングされたとか、本人に相当の能力があれば話は別ですが、多くの人は給与は下がるでしょう。
引き続き同じ会社で雇ってくれれば、給与は下がりますが今までのキャリアやスキルをそのまま使うことができます。
しかし他の会社に再就職するとなれば、まったく話は変わってきます。
30代の私が言うのも僭越ですが、一部の国家資格や語学などの汎用性があり需要のある資格を除いては、今まで1つの会社で築き上げたキャリアやスキルというのは、その会社でしか通用しないことがほとんどです。
社内限定スキルなのです。
なのにそういう真実に気づいていない人は、老若男女問わず非常に多いと思います。
以下の調査結果を見ても実に50代の約6割が自分のキャリアやスキルに自信があるようですが、もう少し現実というものを知ったほうがよろしいかと存じます。
出典:マイスター60調べ
そういうことに気づかずに運よく他の会社に再就職できたとしても、これまでの自分のキャリアやスキルを棚に上げて、自分はこれまでこうしてきて仕事で成功してきたんだから、新しい会社でもきっと同じ方法が通用するはずだと思い込み、自分の過去の成功体験に固執してしまうのです。
こういう発想の人はとても多いですが、大概は嫌われますね。
たとえば、
「私は前職では○○のという地元では有名な会社で部長をやっていました!」
といった自慢を枕詞のようにつけてから話し出す人、
「前の会社で私が課長をしていたときは、こうやって仕事を進めていたから今回も同じようにする!」
とか、自分の考えがすべてだと勘違いし偉そうな態度を取る人・・・。
働く会社が違えば求められるキャリアやスキルも違いますし、再就職先の会社であなたのこれまでの考えや経験が通用するとは限りません。
それなのに自分の能力を過信して、自分はその他大勢とは違う特別なビジネスパーソンだと思い込んでしまっているのです。
自分より優秀な人間なんて世の中に腐るほどいます。
60歳のあなたより、30歳の優秀な若者だっています。
そういう優秀な人は、その会社でキャリアを追い求めるようなことはしないし、むしろ会社を利用して今後の自分の人生に必要なスキルを吸収しようとするでしょう。
そして個々の仕事内容に照準を合わせておらず、もっと広い視点から物事の本質を理解しようとすることにエネルギーを注いでいます。
そしてそこから新しいやり方や法則を見出すくらいの、斬新で画期的なことを考えることに日々頭をフル回転させているのです。
そんな人たちと正面で対決しても、ただその会社だけに通用するキャリアやスキルを磨いてきたあなたが、勝てる見込みなんてこれっぽっちもありません。
ずっと偉そうな態度を取っているあまりに周囲からは嫌われ、仕事も成果を残すことができず、気づいたら居場所も無くし自然と再就職先を自ら去っていくことになるでしょう。
そして仕事を失い、お金に困ったあなたは、アルバイトをしながら何とか生きのびていくような悲惨な末路が待っているかもしれません。
1つの会社でのみ評価されるような働き方は、己を慢心させやがて身の破滅をもたらすでしょう。
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