お金をもらっているんだからちゃんと仕事をしろという意味
仕事をしてお客様からお金をいただくということは、お客様に対してモノやサービスの役務を果たすことで、その対価としてお金をいただくということです。
役務の内容とその対価であるお金の金額が双方で合意に至ったとき、その金額で役務を提供しすることが成立するのです。
ところで私の直属の上司ではありませんが、口癖のように他人へ「お客様からお金をもらっているんだからちゃんと仕事をしないとダメだ!!!」という人がおります。
私なりにその意味を深く掘り下げていった結果、以下のどちらかの意味で言葉を発していると推測いたしました。
・役務を果たしている基準に達していないから、ちゃんと仕事しろ!
・役務は果たしているが、もっとお客様が喜ぶ仕事をしろ!
いったいどちらの意味で言っているのか聞いてみたことはありませんが、
前者の場合は、
役務 > 対価
ということですから、最低でも
役務 = 対価
となるような水準になるまで仕事をする必要があるでしょう。
もしこの水準まで仕事をすることを拒否するようであれば、必要最低限の仕事をしていないということですので、その上司から見ても会社から見ても不要な人材ということになりますから、いつまでもぬくぬくと同じ会社で働き続けるのは難しいでしょう。
後者の場合は、
役務 = 対価
の基準には達しているが、対価とイコールの役務を越えるお客様が喜ぶような付加価値を加える仕事をしろと解釈することができます。
つまり、
役務 + 価値 > 対価
という水準を求めていると解釈することができます。
その上司がどちらの意味で使っているのかは特に興味がありませんが、この不等式を考えることは、以下の理由からとても重要になります。
価値を加えることのリスクとリターン
対価と等しい分の役務だけを果たそうとしている人は、あえてそれを越える価値を提供することには消極的だということです。
会社からしてみれば、それほど評価できる社員とは言えないでしょう。
もしかしたら会社の業績が悪くなれば、リストラされてしまうかもしれません。
そういう意味で言うと価値を加えない仕事というのは、リスクになりうると言うことができます。
しかし価値を加えるためにはそれだけ時間をかける必要がありますので、そういった時間を消費しないという視点においては、相対的に自分の自由な時間が増えるというリターンがあります。
その時間を有効活用して何か自分の有益なことに振り向けるということは一つの選択肢ですので、あえて価値を提供しないという選択をすることも有りです。
一方で将来は会社内でどんどん偉くなりたいし、お給料もたくさん欲しいという場合は、役務に付加価値を常に提供するような仕事をする必要があります。
価値を加えることができる社員は会社からも必要とされますので、上司や会社から良い評価を受けることになりますし、会社の経営が傾きリストラなどがあった場合も会社に引き続き残留できる可能性は高くなります。
そういう意味だと価値を加える仕事をするというのは、それなりのリターンがあると言えます。
しかしながら価値を加える仕事をするということは、それ相応の時間を消費することになります。
そうすると相対的に自分が自由に使える時間が少なくなり、会社に自分の時間の多くを捧げるという人生を歩むことになるでしょう。
そういう意味では、価値を加える仕事をするということもリスクのある選択と言うこともできます。
自分にとってのリスクとリターン
考え方や目指す方向が違えば得られる結果は進んだ方向によって違うように、自分にとって何がリスクで何がリターンなのかも人それぞれ捉え方が違うと思います。
人に与えられた時間は有限ですので、自分にとってリターンを最大化できる選択をすることが大切ですが、一番良くないのは時間を無駄に浪費して毎日を惰性で過ごして生きているということだと思います。
私もちょっと気を抜くと惰性で特に何をするでもない毎日を過ごしてしまいがちになりますが、これからは「時間は有限=寿命には限りがある」という自覚をもって、その中から少ない時間を差し出すことによって最大のリターンを得るにはどうすれば良いのか常に考えるクセをつけていきたいと思います。
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